すっっごいものをみた。壁にかかってるみたいな絵画がうごうごと動き始めるので、もうずっとわくわくがとまらない。絵画の中の人たちが生きてる人間として怒ったり、悲しんだり、語ったりしている！！！
それだけでも私の心はかなり満たされたのですが、物語の語り方もすごい好きなやつでした。ゴッホの死の謎を、色々な関係者の語りを通して紐解いていくんだけど、みんな言ってることが違うという羅生門スタイル。でも、羅生門と違って、語りを聞く主人公の中で、ゴッホという人間の輪郭がどんどん浮かび上がってくる仕掛け。粗暴な感じだった主人公がどんどんゴッホに心を寄せていくのがたまらなく切ない。ゴッホの人生が切なくて熱くてしんどい。手紙を読み上げるシーンは心がぐぐーーっと締め付けられた…。
エンドロールも最高すぎてヨダレ垂らしながら観てました。映画館で見れて良かった……！
