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二日間の出会いのNのレビュー・感想・評価

二日間の出会い(1945年製作の映画)
4.5
クレーンを用いた横移動撮影が多用されていて嬉しい。駅のホームで列車から降りて雑踏をかき分けて別の列車に乗り換える際に離れ離れになってしまう2人をおさめたワンカットが上手すぎる。
脚本もめちゃくちゃ好き。
「ここは静かな場所だ」と言うロバート・ウォーカーに対し、ジュディ・ガーランドが「都会に静かなところなんてない」と返答すると、都会の喧騒の音がボリュームアップされて2人でその音を聞くっていうシーンがすごく好きだった。
その後の牛乳配達のくだりも素敵だし、大慌ての結婚の後に教会へと導かれる2人の後ろ姿も忘れがたい。
そういえば、ジュディ・ガーランドが待ち合わせをブッチしようかと迷っているシーンの演出が、不穏なBGMとライティングでホラーだった。
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