先日別のDVDを見る際に予告編を見たところ、主人公が明らかに自閉症スペクトラムで数学の天才、なのにアクション映画、何これ？と思ったらこの作品でした
しかも予告の最後に出た原題は”The Accountant"＝「会計士」⇒数字にめっちゃ強い⇒わかる！
けど、邦題コンサルタント⇒口うまそう⇒自閉症は違うくない？と、なんか邦題にちぐはぐ感・・・
何はともあれ最近、本「自閉症の世界」を読んで映画「レインマン」も観たところ。レインマンから30年近くを経て、自閉症者がアクションヒーローの時代到来？と、俄然興味が湧いて見てみました
幼少の頃から描かれていて、僕の知る限りかなり典型的な自閉症者と近い様子の幼少時代
けれども軍人の父親に鍛えられ、格闘技も身につけた屈強な男に成長・・・という設定
この父親の育て方は、無理矢理感も強く、見てていい気分はしなかった。一歩間違えば完全に裏目に出て、虐待同然だったし、むしろ通常はそっちの可能性の方が高いだろう・・・
格闘技の才能が開花することとかあるんだろうか？と疑問でしたが、団体競技はおおむね苦手だが、個人競技は才能を発揮することも無きにしも非ず・・・ということみたいですね
元々の才能プラス努力の賜物、というヒーロー像ですね
自閉症当事者の方の感想（一部ネタバレ）はなかなか興味深いです。結構リアル、ととらえていいみたいhttp://kotokunohate.hatenablog.com/entry/2017/01/29/%E8%87%AA%E9%96%89%E7%97%87%E5%BD%93%E4%BA%8B%E8%80%85%E3%81%8C%E8%87%AA%E9%96%89%E7%97%87%E3%81%8C%E4%B8%BB%E4%BA%BA%E5%85%AC%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%80%8C%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%82%B3
かなりダークなお話とは言え、超個性的なニューヒーローの誕生・・・とは思いつつ、感情は表に出にくいし、感情移入はしにくいキャラではありました
リアルだからこそそうなるということとは思いつつ
個人的には、アクションがすごい、だけでは他のアクション・ヒーローと同じになってしまうので、もっと数学的才能の方もクライマックスで発揮されればよかったのに、と思います
とは言え、自閉症者を弱き存在ととらえてないのは、画期的で、いろいろと興味深かったです
（ただ英語のサイトでは、自閉症当事者から批判的にとらえているのも読み取れました。制作サイドに当事者が加わることが今回はおそらくなかったようなので、そうなればよりバランスがとれるのかなあ、と）
僕が邦題つけるなら「孤高の会計士」とか、かな？
