Matsuzohさんの映画レビュー・感想・評価

Matsuzoh

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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.9

序盤は徹底的に少年の夢をつぶそうとする家族に腹が立ち、少年を応援するモードになる

そして死者の国
ガイコツ達の楽しそうな世界
さすがピクサー、骨人間たちで遊ぶ遊ぶ。細かい笑いが絶えない

ストーリー
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デトロイト(2017年製作の映画)

4.0

覚悟はしてたけど、見ててキツかった
地獄のような一夜をめぐる話

それでも終わってみるとみてよかったと思えた

怒り・悲しみ・恐怖・絶望感・・・さまざまなネガティブな感情しかなく、救いのない展開

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ニーゼと光のアトリエ(2015年製作の映画)

4.5

邦題のおかげで「アトリエ」をやるんだね、っていう30分くらいまで出てこない話がバレてしまってますが、「芸術療法についての映画か!」と興味を持って観たので、この辺り難しいところ

英題は多分原題の直訳、
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.4

⁺200円の特別音響上映

特別じゃないのと比べようはないけど、ええ音だった

クイーンはリアルタイムで聴けてないけど、のちのちラジオで聴いてた結果、大きく扱われてた曲はほとんど知ってたもんな
ライブ
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

4.3

「犬が島」に続いてウェス・アンダーソン監督作

どこかほのぼの、しかし時にダークな独特の世界観

誰も味方がいないこの年齢の2人じゃうまくいかなさそうだよなあ…と眺める序盤

'60年代という設定が効
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.6

ジャンルすらも知らずに、いきなり見始めるのが、一番驚ける映画だと思う

一見寛容そうでいろいろ失礼な、黒人に対する白人の見方
それが全編を貫きつつ、そこまでするか…な展開

ラスト間際、なんか都合よす
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ラヂオの時間(1997年製作の映画)

2.5

「カメラを止めるな」はこの作品にオマージュ捧げてると聞いて、アマゾンプライムで鑑賞

…たしかに似てるところ多い。特に序盤
それゆえにニヤニヤした感じで見始めたが・・・

劇中でもしょっちゅう言われて
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.0

ウェス・アンダーソン監督作初見

なかなかに独特の世界観と映像。他の実写作品も見てみたい

終盤にどんな感じで盛り上がるのか?と思ったら、なんか盛り上がりきらずに終わってしまった感じ。もったいない
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ハスラー(1961年製作の映画)

3.0

ポールニューマン、カッコいいところはめちゃめちゃカッコいい…けど、話の展開的にカッコよくないところはめちゃめちゃカッコよくない

最初の難敵相手にショットが冴えに冴え、圧勝か…という序盤に、こんな感じ
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

3.5

いやあファンタジーですなあ

冒頭から「どうなってんだ?あり得ない!」というシーン・展開続出

「こいつ只者ではないな、さすが伝説」と、ありえな過ぎて笑っちゃう
笑わそうとしているのかよくわかんないけ
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スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

4.5

基本ネガティブ思考なのに、内にこもるだけでなく、余計なことずけずけ言ったり、暴走したりの主人公

母からすればモンスター、さんざん手を焼く

けど結構笑えるところもあって、憎めないのよなあ、この娘
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

2.0

2の方が評価高いので期待してたけど全くハマらず

どんどん気持ちが離れていってしまった

1では人格者!と思った人が、2ではなんとも器が小さい、しっくりこない判断を繰り返し、主人公に試練を与える存在に
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.3

終盤の展開には驚いたし、二転三転、最後まで楽しめました

冒頭の展開は「思い出は全部PCの中にある。そんな時代だよなあ・・・」とほろりとさせられた
そして手掛かりを探して、娘のPCを覗き見る展開はスリ
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.5

面白かった

随所に笑いがちりばめられつつも、とことん切ない時もある

高みの見物的には笑えるけど、共感させられると切ない…みたいなことかな

冒頭から、あれ?こんなキャラなのに結構意外…という主人公
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否定と肯定(2016年製作の映画)

4.0



イギリスの法律では名誉棄損「訴えられた側」が事実に基づく主張だと実証しなくてはならなかったり、裁判の前段階の方がいろいろ驚きがあった感じ

一方、裁判の中身はやや物足りなかったような…

ホロコー
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彼岸花(1958年製作の映画)

4.2

最近有馬稲子さんの講演会に行った方から見せてもらったサイン本の表紙の写真があまりに可憐!

その写真はもう1つの小津監督作「東京暮色」のものだったんで、そちらを見ても良かったんですが、なんとなくこちら
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世界最速のインディアン(2005年製作の映画)

4.1

高評価を頼りに情報をほとんど入れずに見たので、タイトルからして謎なところからスタート

インディアンだから、アメリカ先住民の話?かと思いきや

話はニュージーランドから始まり、「ん?」ってなった

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あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

4.1

「スリービルボード」観てからの流れでフランシス・マクドーマンドの出演作
「ファーゴ」では警察署長役、「スリービルボード」では警察署長を追い詰める役…いずれも男勝りキャラでどこか似ているような…

マク
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.7

いやあ、なかなか一筋縄ではいかないややこしい話

被害者遺族の告発だから絶対正義…かと思いきや、この母親の素行の悪さ、八つ当たりの激しさから、素直に共感できない…
一方、告発された署長側の話を聞けば、
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.9

いやあ、面白かった。楽しんだ

ただ、劇場内大爆笑みたいな瞬間はなかったなあ
そういう感想も見かけたのでちょっと期待してたんだけど…

多分、純粋にほぼ口コミだけで連日満員…だったらしい2館だけの公開
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きっと、星のせいじゃない。(2014年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

劇場で見て以来3年ぶり鑑賞

当時の感想を読み返して、自分自身がんが再発した直後だったことを思い出す

そんなときの日本公開前のこの映画の記事を見て、https://eiga.com/extra/ko
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ボビー・フィッシャーを探して(1993年製作の映画)

3.8

最近読んだ本の中で、この本の主人公のその後が触れられてて、俄然興味がわいた

いくら才能があるとはいえ、7歳の子相手に父やコーチは入れ込み過ぎて、7歳をそんなに追い詰めるなよー
それを母がいさめる方に
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リリィ、はちみつ色の秘密(2008年製作の映画)

4.3

冒頭から悪夢なの?現実なの?という展開
ダコタファニング演じる14歳のリリィの重すぎる過去

公民権法が成立したばかりの’64年、南部サウスカロライナ州

父親の虐待に耐え兼ね、強引に黒人メイドを道連
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17歳のエンディングノート(2012年製作の映画)

4.8

10代少女のがんの話は「きっと星のせいじゃない」がかなり気に入ったのでつい比べる(そちらは、近々また見る)

そちらと比べて、こちらはかなり行動がやんちゃで悪い

けれども余命いくばくもないところでの
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.2

う~ん、いまひとつハマりきらなかったなあ

クスッと笑える感じのところはいろいろあったんで、最後どうなっていくのかと思ってたら…

う~ん、当時のそれは今以上に高くてそうそう手が出せないはずなのに、そ
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オレンジと太陽(2010年製作の映画)

4.0

イギリスとオーストラリアの黒歴史の話だが、有休を取ってでもオーストラリアの当事者の力になるために現地へ向かうという主人公に対する職場の対応…日本では急にこうはならないだろうなあと感心する
闇があれば光
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パターソン(2016年製作の映画)

4.1

奥さんとの妬けるほど仲睦まじい様子など、日常のささやかなエピソードの積み重ね。(妬けてしまったのは、アイツの目線と一緒やん、と後で気づいた)

いい雰囲気だけど、このまま最後までだとやや単調かも?と思
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.3

たまたま「スミス都へ行く」に続いて政治ドラマ

たまたまだったけど、1930年代と2010年代のアメリカ政治が自然と対比されて面白かった

今作では議員は脇に回り、80年前にはいなかったであろうロビイ
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スミス都へ行く(1939年製作の映画)

4.0

予備知識なく、タイトルから、田舎からニューヨークあたりに観光か何かで出てきたスミスさんの、カルチャーギャップコメディ?くらいに思ってたんですが、そういう面もあったものの、政治ドラマでした

スミス氏は
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トイレット(2010年製作の映画)

4.1

言葉が通じない家族の物語

言葉は通じなくても、いろいろなことが「コミュニケーション」になるのが興味深い
監督の最新作「彼らが本気で…」の「編む」につながるものもあり

しかし「真剣に話せば、通じる」
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.3

前作で「大虐殺が起こっているのに、絵的にはファンシーで笑っちゃう」という体験した

続編も近未来設定で冒頭からあり得ないカッコよさで心つかまれる

黒い笑いも健在

ただ、「真面目か!」とツッコみたく
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

5.0

見終わった後、たまたま最初に見たLGBT当事者の感想がいろいろ腑に落ちる

http://ayanie.net/blog/1136

『LGBTを取り扱う作品ってどうしても「作った感」があるものが多く
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ルディ/涙のウイニング・ラン(1993年製作の映画)

4.4

体格・運動能力・学力・経済力いずれも恵まれない中で、独力で夢を叶えていく物語

入っちゃダメって言われてるところに、勝手に入っていって、なのに結果オーライで受け入れられる・・・みたいなことが何度もあり
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或る夜の出来事(1934年製作の映画)

4.9

タイトルからして、てっきり1晩だけの話かと思ったら、結構長い道中

令嬢が世間知らず過ぎて、なかなか痛いキャラクターで、記者が令嬢の性格がいかにダメか語るところがあって、「うん、その通り!」とすごく納
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劇場版 火の魚(2009年製作の映画)

4.4

「劇場版」ながらも、もともとNHK広島の1時間ドラマだったそうで、1時間弱でサクッとみられる

広島の離島で暮らす偏屈な老作家・原田芳雄
vs東京の編集者・尾野真千子

パワハラチックな出会いだが、尾
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マチネー/土曜の午後はキッスで始まる(1993年製作の映画)

4.4

「アトミック・ブロンド」に出てたジョン・グッドマンの出演作をたどって出会った高評価作

サブタイトルからして小粋なラブコメ?みたいなものを想像してたら、そういう要素も無きにしも非ずながら、かなりドタバ
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