まっちょん

ザ・コンサルタントのまっちょんのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます



※前のアカウントのそのまんまのレビューです。

邦題であるコンサルタントとは、コンサルティングを職とする人や法人の事を言います。
原題の The Accountantは会計士という意味であり、どちらも同じニュアンスがあると言えますね。


主人公について話しましょう。
主人公はベン・アフレックが演じる クリスチャン・ウルフという男。
この男は 幼い頃からアスペルガー症候群。つまり、自閉症であり コミュニケーション能力は欠落していると言えますね。

自閉症を持つ人は記憶力などに高い能力がある事が多いと言います。

私事ですが、2年前に電車内で片手を上げて鉛筆をもう片手に持っている男の人があぐらをかいて 優先席に1人で座っているのに出くわしました。
数学の公式をランダムに言いながら、上げている手をパラパラと動かしている姿に驚きを感じ、立っている場所を移動しようとした時に数学の過去問のプリントが何枚か落ちてしまい、慌てて集めている時でした。 ボソボソッと言った数字と記号の羅列4つが 暗算では不可能である数学の問題4つの答えだったのです。

偶然ではないと分かったのは次に言った数字と記号の羅列が その4つの別解だったことでした。

小学六年生の従兄弟は 大好きなプラレールの列車名、路線名、レール名と マインクラフトの道具や 道具の生成方法など 全て完全に記憶しています。

私事で申し訳ありません。
しかし この恐るべき記憶力は本物であるのです。

話を戻しますが、この恐るべき記憶力を持つ主人公は常人より ずば抜けた計算能力を持ちます。
射撃において それは最強の能力となり、風向き、標的との距離、角度など全てを計算し実行する為です。

また 自閉症を持つ人は正確に同じことを繰り返し行動する事があります。
この映画の主人公も決まった時間に 人が弱い部分である、すねを木の棒で繰り返し削るように擦ってます。これは蹴りの威力を上げるためですね。

沖縄の方の格闘技ジムでは 硬い竹串の束に指を勢いよく突き刺したり、コンクリートに全力の正拳突きを何回もしたり と 手や足を硬くするために 厳しいトレーニングをしていますが まさしくそれですよね。

故に 恐ろしい程の正確な射撃、100㌔近い体重から放たれる重く硬い金槌のような蹴りや 殴り。
欠点と言えば コミニュケーション能力の欠乏くらいですね…w


ジョンウィックを思い出すような主人公無双と言えますね。
ジョンウィックとクリスチャンウルフの共通点としては

闇の暗殺者。
仕事は必ずやり遂げる。
無駄な会話はしない。
確実に相手の急所を狙い 必ず殺す。
2人とも 呼び名がある。(ジョンウィックはブギーマン、クリスチャンウルフは会計士)

と言ったところでしょうかね。

違う点としては
ジョンウィック:友人が多くいる。
クリスチャンウルフ:取引する人はいるが友人と呼べる人はいないに等しい。

ジョンウィック:愛する人がいる。(いた。)
クリスチャンウルフ:いない。(自閉症故に他人と距離を置きたがる為)

くらいでしょうか。


共通点は多くても それぞれの目的は違います。
ジョンウィックは復讐。
クリスチャンウルフは仕事。

クリスチャンウルフの機械的な敵への対応。
その機械のような彼は人としての心を外に出すことがあるのか。 そこにも注目をしてみてください。