横須賀アット

レゴバットマン ザ・ムービーの横須賀アットのレビュー・感想・評価

5.0
孤独で、黒くて、強くて、チョーカッコイイ男、バットマン!

しかし、そんな彼の心にあるトラウマは家族を目の前で殺されてしまったこと。
その負の感情がバットマンとしての活動を行う原動力であり、この事件が無ければバットマンと言う存在が産まる事はなかった。
家族の死とは切っては切れない宿命と言える。

では。もし、ゴッサムシティの悪を無くすと言う宿命を終えたならば、バットマンはどうなるのだろう?
仮面を脱ぎ、家族を持つのだろうか?

原作ではロビンの名を持つ(持った)存在は複数存在する。
どのキャラも個性的で新の家族である。しかし、実写版ではバットマンの活躍を追う変わりに、家族の存在はあまり語られない。
レゴバットマンはブルースウェインの『これからの家族』の在り方を見せてくれる。
バットマンと言う作品にとって家族との関わりは本当に切っては切れないもう1つの見所だ!その見所を見せてくれるレゴバットマンは好きに成らないわけが無いのである。

ちょこっとネタバレ

そして、レゴバットマンは身内の家族には納まらない大きな愛で出来ている。

製作側のバットマン作品への愛。

善も悪も無い、全てが家族なのである。
作品に出てくる全てのキャラがバットマンと言う作品の家族なのである。

だからこそラストの戦いは別作品のキャラクター達であったのだろう。