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レゴバットマン ザ・ムービーのcorsbyのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ギャグに見せかけた、家族愛の映画
メタネタ自虐盛りだくさんの作品。終始そこに帰着した盛り上げ重視の作品かと思っていたが、最初から一貫して主軸は『バットマンの孤独』にある。しかしメタネタがあるからこそ、これまでの映画を全て経てきたというイマイチ噛み合わない設定がうまく“周りと深い関係を築けないバットマン”にも繋がっている。オチは綺麗すぎるほど綺麗に纏まっているが、それもレゴという主に子供を対象としたおもちゃの映画らしい。そこまでの展開には思わず大人でも飲み込まれるものがある。視聴後のスッキリ感がありながら、これまでのバットマンを知る人向けのネタも多い。作中におけるバットマンとジョーカーの関係など、彼らを知る人と知らない人のどちらでも違った視点で楽しめる。どこまで広い層を楽しませるのか…? 凄い
バットマンの音楽の趣味やキャラクターには賛否両論あるかと思われるが、個人的には好き。もはや“これまでを経てきたバットマン”ですらなく、映画作品として存在していたバットマンとも考えられる振り幅がある。細かいことはどうでもいいし、どう捉えてもいい、というのが面白い方向に働いている。(ジャスティスリーグからハブられてる設定は必要だったのだろうか、と思わないでもないけれど)
バットマンの相棒となるロビンとの関係性の構築がとても良い。ロビン、健気で可愛いね… これからのバットファミリーを見続けたくなる、純粋に楽しい作品。バットマン、ひいてはDC入門にも良いのではないでしょうか。
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