1940年6月ヒトラー政権下であるドイツ。フランスを降伏させ戦勝ムードに沸くベルリンに戦争で最愛の息子を失った夫婦がいた。「総統は息子を奪った」そして始まったナチス政権へのささやかな反抗。
“自分を信じろ、ヒトラーを信じるな” “総統は私の息子を殺した、あなたの息子も殺されるだろう” ペンと葉書を武器に政権へ抵抗した、ごく平凡な夫婦の実話。
最小限の台詞とひたすら静かに紡がれるストーリー、それに合うBGMの綺麗なこと。想像以上に好きなタイプの映画でした。
ナチス政権真っ只中でありながら、些細な事だとしてもそれに抵抗するなんてどんなに勇気の要ることか。消えた18枚の葉書と267枚の葉書を読んだ警部がいるだけでクヴァンゲル夫婦も救われたのでしょうか。最後まで連れ添った夫婦は本当に素敵でした。
ユダヤ人老婆の方がとても可愛らしいお婆ちゃんでした。