ゆき

アスファルトのゆきのレビュー・感想・評価

アスファルト(2015年製作の映画)
4.0
ピカソ団地

無機質なアスファルトが住民たちの生活を囲う団地。
それぞれの関係がしっかりと刻まれていくので、エピソードに愛着が持てる。
孤独が垣間見える人物たちが少しだけ寄り添いあう。
建物のちょっとした綻びの様に、少しだけ綻びのある日常。
重なりそうで重ならない時間と、同じ音、同じ出来事。
エンディングに向けてじわじわと加速する展開と、終結後の余韻がとても心地よい一作でした。
少しだけ気持ちが温かくなる、好きな一作。

×××
フランス郊外、寂れたのとある団地。車椅子生活の男と夜勤の看護師。 天才だと自負する少年と落ちぶれた女優。不時着したNASA の宇宙飛行士と移民の女性。6人の男女は団地で出会い、時間を共にしていく。
ゆき

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