りーせー

ブラック・スワンのりーせーのレビュー・感想・評価

ブラック・スワン(2010年製作の映画)
4.0

実力はありながら
周囲の目やプレッシャーに弱いニナは
オーディションで白鳥の湖の主役を勝ち取るもその重圧から思うように踊れず隣の芝生が青く見え被害妄想が膨らんでいく
いつしか見ている私達も現実かニナの幻覚かわからなくなっていくので、
ニナと一緒に不安になり感情に支配されそうになる
ニナに見えている傷が実際はなかったり、
まあどれも痛々しいったらありゃしない

セクハラ気質だが腕はあるコーチに
ニナに無いものを持ち自由に立ち振る舞うリリー、
過剰に娘を心配し支配しようとする母親
かつえ栄光を掴んでいたが今は腫れ物扱いをされているベス

ニナはどんどん不安にかられる

素晴らしいのはバレエでくるくるまわりながらどんどん衣装が変わったり人が変わったりする技術
カメラワーク!!

そして最後!!!
ずっと見えていた黒鳥の悪魔は自分自身だった。。。

彼女は白鳥の湖を生きるために死に、
彼女の人生の中で1番輝かしく舞い踊り、
人生の最高点に到達したとき、堕ちていった。
母には最期がみえたのではないかな
エンドロールで鳴り止まない拍手はかなり胸にくる。出てこない白鳥。
とても面白かったです!!


2023年ー31本目
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