このレビューはネタバレを含みます
自分を娘のように可愛がってくれる愛する婚約者の両親に美しい嘘をつき続けたアンナの思いやりと賢さ。
自分が息子を戦争に行かせた事を悔やむ父親。
嘘をついている事に疲れ告解するけれど、真実を知らせても誰も幸福にならないと苦しむアンナを解放する神父さん。
戦争中とはいえ自分が殺したんだと、責められるのを覚悟で元敵国にやってきて告白しようとしていたアンドレア。
皆の心に美しさや正義感や優しさや思いやりや自責の念や憎しみや悲しみや、人間が抱く感情の多面が、とても綺麗に組み込まれていた。観てよかったと思えた作品だった。