冷たい熱帯魚のconpannaのレビュー・感想・評価

賛否が分かれる映画であることは一目でわかる。
心情の機微の積み重ねに惹かれる身としては、壊れ続けていく主人公に同情しつつも食い入るように見てしまう。
ラストに向けて暴走する主人公は、前半までの情けない自営業のお父さんの面影を一切払拭し、セクシーさが際立つ素晴らしい描写になっている。
聞いていたほどグロテスクではないが、兎にも角にも救われないストーリーの進行はダンサー・イン・ザ・ダークを彷彿とさせる。
個人的にはどん底まで落ちるスタイルの映画が大好きなので、高評価です。