くるぶし

冷たい熱帯魚のくるぶしのレビュー・感想・評価

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)
3.8
年始に9年ぶりに観た。
中学生の頃背伸びしてこの作品を見て以来でんでんさんが怖くて怖くてしょうがなかった。
今見ても怖くて怖くて腰が抜けて漏らしてわなわな震えました。

この10年間で元となった愛犬家連続殺人事件の本や記事を読んでいたのでこの映像化が改めてどれだけ凄まじいことか、身に沁みた。

この作品はでんでんの一言に尽きる。元の事件の犯人は凄まじいカリスマ性を帯びていたというが、でんでんさんはまさしくだった。覇王色の覇気出てた。
「怖い側面」と「人間味溢れる側面」の2面が裏表ではなく、「人間味溢れる側面」の延長線上に「怖い面」がある。大量殺人犯を演じる上でその境界線が曖昧なところはなんとも生々しく恐ろしかった。

園監督の事実とフィクションのバランスもよかった。
特に終盤の改変は映画的に超盛り上がるし幕引きも非常にキモくてグッド。
元の事件のWiki読んでから観るとより面白いからオススメです。
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