つるみん

若葉のころのつるみんのレビュー・感想・評価

若葉のころ(2015年製作の映画)
3.5
【すべては思い出になる】

母が17歳だった1982年と娘が17歳の2013年を舞台に、それぞれの初恋の揺れる思いを瑞々しく描いた青春ラブストーリー。

『藍色夏恋』や『あの頃、君を追いかけた』と同じような台湾産であり、とにかく映画で映る台湾の高校はどれも魅力的。制服の清潔感はもちろんだが、あの絶妙な恋心の描写は、同じアジア圏だからか共感するポイントが多々ある。

なぜだろう。昔、聴いてた音楽を久しぶりに聴き返すと自然とあの時の場面がフラッシュバックする。僕はさらに匂いも思い出すこともある。この体験の名称を教えていただきたい。

それはさて置き、叶わなかった切ない初恋の残像を追いかけるノスタルジックな映画として有名な本作だが、決して過去に囚われているわけではないのに、時々懐かしむ時だってある。初恋の人を思い浮かべながら観て、そっと自分の胸に閉まっておく。そんな作品である。

そゆとこ台湾や香港、韓国映画は強いな。
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