パコ・デ・ルシアの名前を知らない人も、一度彼のギターを聴けばその音を忘れることは無いと思う位素晴らしい音を奏でるギタリスト。
伝統的なフラメンコギタリストだった彼はジャズやフュージョンのファンからも認められる様になり、天才、巨匠、神とまで呼ばれる様になった。
チック・コリアにもサンタナにも称賛されていた。
その彼が2014年心臓発作により66歳で亡くなった。
数年前から息子がカメラを回しドキュメンタリーを撮っている最中の事だった。
ギターファンだけで無く世界中のミュージシャンが悲しんだのではないだろうか。
ドキュメンタリーの中では、若くして世界に認められながらも前へ前へと努力し続ける孤独な姿があった。
天才が天才である理由を垣間見る思いだった。
一生涯を通して努力し続ける事が出来るから「天才」と呼ばれるのかも知れない。
日本好きの彼は浴衣がお気に入りで、30枚程持っているそうだが男物だけで無く明らかに女物の模様の浴衣も羽織っている姿が微笑ましい。
超絶技巧、速弾きギターの映像にワクワクしながら、スクリーンから目の離せない90分だった。
ラテン音楽が好きな方、魅了されること間違いなし! です。