紅梅シュプレヒコール

ザ・プレデターの紅梅シュプレヒコールのレビュー・感想・評価

ザ・プレデター(2018年製作の映画)
2.5
大人気クリーチャー“プレデター”を題材にした単独作品第4作目の今作

一応プレデターシリーズは一通り観てきており大好きなキャラクターなのですが、今作は久々に観るのがストレスに感じてしまうほど退屈な作品でした

あまりにもお粗末かつ従来のプレデターを蔑ろにした物語展開には落胆させられました

個人的に感じた今作の問題点は感情移入できない登場人物達と魅力に欠けるプレデターの2点です

主人公マッケナと息子ローリーの家族愛をサブプロットに据えながらも彼と家族の関係性を示す描写が少なく、全く感情移入ができませんでした

さらにマッケナと行動を共にすることになる仲間たちも即席でありながら命を危険に晒してまで何故彼に手を貸してくれるのかという点の理由付けが曖昧なのも稚拙だと感じました

問題を抱えたはみ出し者の軍人が力を合わせて異星人と戦うことになるという面白くなりそうな設定でありながら、ここまでつまらなくできるのは驚きです

また、プレデターの魅力というのは人を狩る狩人でありながら戦士としての矜持を持つ誇り高き生物であるという点と醜悪な顔面を覆うマスクと多彩な武器を備えた甲冑という洗練されたキャラクターデザインだと私は思っているのですが、そこが今作は魅力的に描き出せていませんでした

目新しさを狙って新しいプレデターを登場させるのは良いですが、従来のプレデターを蔑ろにはして欲しくなかったです

色々と話を盛り込んだ結果、全体的に薄味の駄作になってしまった印象です

正直観て時間を損した気分になってしまいました