朝鮮第21代国王、英祖が息子、思悼世子を米櫃に入れ、王位剥奪平民にし、孫イ・サンの為、死後王位を復活させた8日間に焦点を絞った作品。
血縁故、憎しみも深くなる一例かなぁー💦
以前イ・ソジン主演の『イ・サン』を見ていたので、米櫃に入れられた思悼世子の知識はあったが、
英祖役がイ・スンジョで好好爺だったし、孫イ・サンに譲位したので、ダメ息子・思悼世子と賢王・英祖なのかと思っていたから、この作品中の英祖の人格に驚いた😳
勿論、史実を基にしたフィクションだが……..新たな側面の参考にはなる。
作中の英祖(ソン・ガンホ)は王位についた政治的背景があるし、側近の派閥もあるが、かなり好き嫌いの激しく、性格的にも猜疑心が強く、吉凶への執着の強さも見える。王者とは何かに頼りたい者か?息子に理想像を求め、細かい所まで支配し、愛情を示さず辛辣だ。
思悼世子(ユ・アイン)は世子である事や、王位継承者である事より、父に認めてもらいたい、受け入れてほしいと、父子の関係ばかりで、それが反抗的態度になる。勉学や当時重要だった礼節より人や芸術を求め彼は、ただただ息子でありたかったのかもしれない。
思悼世子は15歳で代理執政をやらされるが、下す結論に英祖は家臣の前で常にダメ出しをし、叱りつけ、不満で世子を褒める事が無い。これでは萎縮し、精神的に潰れてしまうだろう。見ていて哀れになる。米櫃事件まで、世子を陥れる党派の陰謀もきっとあったに違いない。世子役ユ・アインの熱演が鬼気迫る。
大人になり即位したイ・サンにソ・ジソプ。
No.1362