dowaikiは家にいる

河内カルメンのdowaikiは家にいるのレビュー・感想・評価

河内カルメン(1966年製作の映画)
3.0
〜つゆちゃん!ボン!〜

親愛なる友人から「鈴木清順は全部イイ。全部おもろい。カワチカルメンおすすめ。」と聞き。アマプラありがとう。
鈴木清順のなんたるか、なんて全く知らないんだけど。なんか清順「日活時代」フェーズの作品みたい。

"けったい"でイイ!
ビューティつゆちゃんの人生ジャーニーがスピーディに展開される。翻弄されながら翻弄しながら。
冷静になると超がつくほど悲惨な状況なんだけどそれを感じさせないキャラクターと演出と構成。時代、そしてサヴァイブ。本家カルメンのことも掘って関連を知りたくなった。
「これどうなんねん…でもつゆちゃんやから…なんとかなりそう」プチ緊張と安堵の連続が気持ちいい。んで、なんとかなっちゃう面白さ。
くよくよしてても始まらない。一周回ってけっこう現代(いま)にもフィットするんじゃなかろうか。とか思ったり。

野川由美子がスーパーチャーミング!惚れた。続けて『春婦伝』も観たい。そして俺は川地民夫のような男になりたい。
金持ち変態ジジイの撮影シーンとか、同性愛モデル師匠の家のセットまるだし撮影とか(キム・ギヨンの『下女』の家にそっくり!)、なにこれすごい!な演出にびっくりしたので。
清順祭り開催決定〜。