河内カルメンの作品情報・感想・評価

「河内カルメン」に投稿された感想・評価

highland

highlandの感想・評価

4.0
面白い。シーン転換も決まり切った演出を排し、洒落ている。編集に運動神経の良さを感じる。特に都会に出てからは画面構成で飽きさせない。小道具の使い方もにくい。あの鏡の回転すごかったね。フィルムに合わせてストップモーションを巻き戻すとこも良かった。大阪弁はこういう題材に合う 2018/02/10 DVD
野川由美子サイコーなんじゃあああああ。あの表情の強さ美しさよ!

カット割りは清順にしては標準的。わかりやすく誰でも楽しめる。仰角ショットが多いのだか、連れ込み宿で斜めに鏡を据えることで仰角っぽく見えるシーンがあってすげえと思った。そのあとの姿見クルクルーも面白い。おっさんとの同棲生活は、アパートの二間を縦に撮っていて特徴的。別れるときに一度だけ、真横から部屋を跨いでカメラが横移動するショットがある。次に住んだデザイナーの家では、突然のセットとスポットライトに笑った。こんなふうに好き放題やっちゃうところが清順やなと。コマ送りを使って効率的に激情を表現したり、滝に落ちるシーンでも、滑ったとことドボンしたとこだけを繋げて、後から妄想で落ちる過程を見せたり、あの手この手で楽しませてくれる。よくこれだけアイデアが浮かぶなーと感心しっぱなし。AV撮影の時に次々人が来て舞台を作っていくあたりは、夢二のワンシーンを思い出した。手前に物を置いて画面を区切ってる画が多いのも特徴だろうか。最初から最後までいろいろとパンチ強めなんですが、一番好きなのは傘を差しながら風呂に入ってるところですね。ケレン味とエンタメ性が合わさった、清順入門にも最適な傑作!
いやー最高。
根性あって人情あって超美人なのに声汚くて国宝かよ。清々しい女はほんと神々しいなー。
C

Cの感想・評価

3.8
野川由美子かわいいなあー。せいちゃんみたいな人いいなあ。
話自体はそんな面白いってわけではないんだけど、演出がかっこよくお洒落で見ていて面白い。
美女がお札をばら撒きながら「男なんかみんな死ねばええんじゃ!」と叫びまくる映画なんて好きに決まってるし…!演出が最高なのは明確なんだけどテーマが好きすぎて一晩経っても咀嚼できない。個人的には『㊙︎色情めす市場』を見たときと同じ衝撃を受けた。
冒頭、野川由美子が薔薇をくわえて自転車漕ぐ姿からもう泣ける。
櫻

櫻の感想・評価

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出てくる男みんな揃って最低(芸術家?の高野誠二は良い人)だし、笑って包み込んでしまう露子は一見搾取される女だ。だけれど、あまり気にもとめず次々と転がるように生きる姿は、彼らよりも何枚も上手で強かで賢いのかもしれない。だけど、そんな都合よく無いし、人間そんなに強くなんか無いので所詮は男の作り上げた強かで美しい自分の思い通りになってくれる女性像なんだろうな。
でも、わたしも凡ゆることを一旦享受出来るほどの器が欲しいものだとは思う。
最初は同監督の「けんかえれじい」みたいなマンガ/コミック調のバカバカしくブッとんだ感じと、相変わらずの外人受けしそうな(ジムジャームッシュが特に影響を受けてそうな)逆輸入のモダンな服装と演奏で俗に言うスタイリッシュさに溢れてはいるものの、特にアバンギャルドなカットやカメラワークや編集もなく、構図の素晴らしさと分かりやすくも突拍子もない展開が続くだけで「あー、こういうオシャレ推しな感じかぁ」と思って見てましたが、ホテルの洋室和室の下りから清順ワールドが出始めるものの、ストーリー的には男を取っ替え引っ換えしながら本当の意味での良い男、良い女を丁寧に描いてるだけで「まあ、いいよね、こういうのも」とか思い始めたら、先生の家のお手伝いさんになった所からの「マジかよ」なセットとアバンギャルド過ぎる展開に「こりゃ凄い!」と、なり始め、最後の展開云々には
「スゲェーーーッツ!!!」
となってしまった一本。

清順らしさもさることながら、このストーリーの展開の仕方をこの尺で収める辺りも凄い!

ただ、ラストのオチに関しては取ってつけた様なものになってしまい、監督自身も「もうちょっと続けてもいいけど、、この辺かなぁ」的な取っ付け感で非常に残念。。

それでも十分に凄いです!!
傑作と言われるのも納得!!
キよ4

キよ4の感想・評価

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女の出世街道を驀進する日本版カルメンつゆちゃんの物語
佐野浅夫のおっさんには泣ける
山伏姿の不動のおっさんは不気味
川地民夫は最後までいい人だった
鏡の使い方 くるくる回る鏡
モデルの先生の家の断面図みたいな舞台装置みたいな間取り
効果音の面白さ
金貸斉藤の別荘のシーン 部屋の照明が落ちていく演出 扉を開けると突然の強力ライト群の眩しさ
声にエコーかけまくり
連続静止画
逆回転
モノクロ映画
野川由美子の美しさにウットリ
悲惨な出来事も湿っぽくなく、カラッと描いて、ハイテンポなノリでポンポン流されていく。カメラワークといい、編集といい、舞台装置も、斜め上をいっていて非常に愉快だ。何より、なんでも飄々と飛び越えていくつゆちゃんの可愛らしさといったら、たまんないね。
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