人生、良い時は面白いくらい良いことが続くし、逆に悪い時も立て続けに悪夢のような出来事が起こる。そんなふうな時間の連続で、結局トータルで見るとプラマイ0になる、それが人生な気がするのだけれど。
そんな人生、一度過ぎてしまった時は取り戻せないし、主人公が言うみたいに「人生が終わるわけじゃない。前に進むしかない。」
夫の浮気に気付かず幸せだと思って生活していた時も、かつては情熱を持って行動していた若き日の時も。全ては過去で、その結果が「今」なんですね、やっぱり。
主人公のお家がとてもステキでした。本がたくさんあって、植物があって。
主人公が哲学の教師なので、セリフの随所に哲学者の言葉が引用されたりして、そこも深く考えされせられます。
あと、これ原題L'avenirは単純に「未来」っていう意味だけど、邦題はサガンの「悲しみよこんにちは」を絶対意識してるでしょ！笑
