1945年8月6日午前8時10分頃、原子爆弾投下地点から500メートルの場所に建物疎開作業のために集まった広島第二中学校1年生321名の物語。
苦しい映画です。
その朝、家を出る時の様子、被爆直後の様子、そして亡くなって行く様子が、手記の朗読によって語られます。
地獄です。
地獄を彷徨った子どもたちを想うと、ただ、ただ苦しいです。
比較的被害が浅かった地域から子どもを迎えに爆心地に向かった親たちもいたそうです。
その親たちのことを想うと本当に苦しいです。
身に付けている物でしか見分けられないくらいに変わり果てた我が子の姿を見た時の親たちの心情は、想像するのも怖いです。
スクリーンには綾瀬はるかさんの朗読する姿と亡くなった中学1年生たちの顔写真以外はほとんど映されません。よって、入ってくる情報のほとんど全部が朗読されるテキスト情報なのですが、映画館を出た以降、それらが鮮明な映像となって僕の頭の中で繰り返し再現されています。
全人類がそれぞれ想像し、それぞれの脳裏に焼き付けるべき映像だと、僕は思います。
8月6日周辺から全国で上映が始まります。是非ご覧ください。