"これは彼女の空想?それとも…"
主人公セシリアは、光学研究の第一人者のエイドリアンの束縛を断ち切るために夜逃げを決行。それにショックを受けたエイドリアンは彼女に莫大な財産を残して自殺。セシリアは新たな人生を歩み始めるだずだったが…。
彼女の生活をこっそり覗き見ているようなカメラの写し方、だだっ広い意味のなさそうな部屋に焦点が当たり、暗い廊下をゆっくりと写す。まさに自分が透明人間になったような体験ができる映画。観てるこっちまでハラハラします。
それにしてもよくありがちなテーマをここまで現代風に落とし込むのはやっぱすごい。極限に追い詰められた精神の中で彼女が体験することは、果たして自分で作り上げた空想なのか?それとも本当に透明人間?といった謎は中盤過ぎた頃まで解決せず、観てる側も分かりません。
ただ、序盤から少しずつ伏線が張られているので見逃さない方がいいかもしれません。