SEINA

WAVES/ウェイブスのSEINAのレビュー・感想・評価

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)
3.7
"支えてくれる人の大切さ"

レスリング部に所属するタイラーは、部活、恋と順風満帆な高校生活を送っていた。しかしある日左肩に違和感を覚え、病院で精密検査した結果、その後の選手生命が危ういほどの怪我をしていたことが発覚。それに追い討ちをかけるように、彼女の妊娠も発覚。彼は次第に自身のコントロールを失い、ある日大きな事件が起こる。その結果、心を閉ざしてしまった妹のエミリーは、ルークという同級生と心を通い合わせることになる。

妊娠、中絶、薬物依存、黒人差別、、、
重々しいテーマを扱った作品でもあるので、軽い気持ちで観ることはやめておいた方がいいです。正直、まだ若いうちにこの映画に出会えてよかったと思います。自分の行動に責任を持って生きることが思春期においてどれほど難しいのか。周りに自分を気遣ってくれる人がいることがどれほど尊いことなのか。そんなことをこの映画で学べました。

色彩、音楽共にスタイリッシュで、とにかく観やすい。この映画の謳い文句のように、まるでミュージックビデオを観てるような感覚。映画館で観たらすごい迫力だったんだろうなぁ。
でも、ここまで重い内容を大スクリーンで観るとなると、相当精神的にダメージを受けそう。

それにしてもこの監督は画角の変化が好きですね。「イット・カムズ・アット・ナイト」では明らかに閉塞感の象徴として画角を変化してましたが、今回は結構バラバラな画角の変化。何か意味があったのでしょうか??
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