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透明人間のmurのネタバレレビュー・内容・結末

透明人間(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

透明人間といえば、中身ゼロのインビジブルがあるが、こちらはもう少しサスペンス寄り。緊迫感があります。
とはいえフィジカルは大事。
喉元への一撃が強いことを改めて実感する作品でもあります。

「透明人間」の題名ではありますが、最初はSFなのかスリラーなのかわかりません。
「死んだ彼が透明になってやって来る」の主張をする女性は、どう考えても精神病のそれです。
物語上も患者的な振る舞いをするため、観客はどちらなのか判別できません。
(もしかすると透明人間なのは彼女自身かも...)と疑いつつの「サプラーイズ」です。

後半はDV被害者とは思えぬタフさで、戦います。
消化剤を当てて見えた姿に、躊躇なく銃弾を撃ち込むシーンはジョンウィックばりのヒーロー像。
逃げる者から追う者へと変貌を遂げた彼女の前途は、明るいに違いありません。
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