A8

T2 トレインスポッティングのA8のネタバレレビュー・内容・結末

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

あの裏切りから20年を経て、レントンが街へ戻ってきた。
あの時の友人たちは相変わらずな様子であった。もちろんレントンの裏切りには到底許すことは出来なさそうであったが、相変わらず新しい金の稼ぎ方を考えていたことやレントンの現状が悲惨なことも相まって再び行動を共にすることとなった。
20年前と同様ある人の裏切りでこの作品が結末を迎えるのだが、前回とは違いその裏切りに対する恨みというものはなさそうであった。
だが、エンドロールをレントンの部屋で迎えるのだが、前回の薬中になり自分の部屋で幻覚をみて悶えるシーンを彷彿とさせるように過去の写真や映像を交えながら彼がテンション良く踊り、そして幻覚を見ているように部屋が無限に伸びていきながらエンドロールを迎える。これは結局彼らは何も変えることができず当時と同じいわゆる「クソ」である。環境を変えることはもちろん自分を変えることはとてつもなく非現実と言える難易度MAXのようなものであるのかもしれない。それはとてもリアルなことで、だからこそ愛らしい作品なのかもしれないと思った。そしてそういうらしさがこのT2でも溢れていた。地味にそしてじわじわとエンジンをかけてくれそうな軽快な音楽とアルコールを入れながら自分の脳内容量ギリギリを使ってまで創造したぶっ飛んだような映像と共に。
A8

A8