若大将オーウェン

T2 トレインスポッティングの若大将オーウェンのレビュー・感想・評価

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)
4.0
監督の前作「スティーブ・ジョブズ」がめちゃくちゃ良くて、ダニー・ボイルも出来に手応えがあったのか、T2も序盤は自分のスタイルを確立したかのような自信と続編が撮れる喜びが伝わってきて面白かった。
でも徐々に疲れてきて、やっぱりジョブズは脚本のアーロン・ソーキンがすごかったんだなぁと1幕目辺りは思っていました。
でもプロテスタントの酒場のシーンやスパッドが街で見るかつての光景辺りから惹き込まれていき、前作や20年という時が否応なく顔を見せ、レントンの20年後の「選択」の語り辺りになるともう夢中になって見ていました。
前作はレントン中心でしたが、今作は4人が主役といった感じで再会シーンはどれも面白かった。
あまり男女言うのは良くないですし、この映画もその辺のバランスがちゃんとしていますが、(どっちも裸になるなど)T2は男の映画だと思いました。
友情とか裏切りとか女々しいこと。しかも一番マッチョ思考のベクビーが一番女々しい笑。
女性陣はちゃんと自立してますし、そういう展開になっていきますしね。
ノスタルジーに陥りすぎない描写や、ラストシーンはとても良かったし、若い世代へのメッセージもあってよかったです。
ミスチルに「FIGHT CLUB」という曲がありますが、(駐車場のシーンはファイトクラブも連想しました)そういう映画で、昔の友達を思い出しました。
「若かったで 片付けたくないくらい この胸の中でキラキラ輝いてる大事な宝物」