これはもはや、古典芸能の域に達しているんじゃないかと。
ハリソン・フォード、80歳。
スティーブン・スピルバーグ、76歳。
ジョン・ウィリアムズ、91歳。
戸田奈津子、86歳。
このレジェンドたちが、映画館に足を運ぶ観客を楽しませようと頑張ってくれている。まずはそのことにどうしても頭が下がるというもの。おじいちゃんとおばあちゃんがお孫さんを連れ立って見に行けるアクション大作なんて滅多にないじゃないですか。
インディ・ジョーンズの第1作が公開されてから40年以上が経過する中で、映画観客の目も相当肥えてきたと思います。そんな現代の目からすれば、本作に対していろいろ言いたいこともあるにはあります。
でも、あり得ないことやぶっ飛んだところを、鑑賞後に「ありゃさすがにやり過ぎだよね!!」と盛り上がりって楽しむのも映画の楽しみの一つのはず。ポップコーンとコーラを手に取り2時間半の冒険に連れて行ってもらい、最後は景気の良い大音量のレイダース・マーチで送り出される。ちょっと評価が甘いかもしれませんが、もうそれだけで個人的には大満足でした。
一人の男が自身の人生に一線を引いていく、ジェームズ・マンゴールドらしいラストにも感涙。映画館を後にするときには感謝の念すら覚える充実の一本でした。