シャバ像

インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのシャバ像のネタバレレビュー・内容・結末

2.6

このレビューはネタバレを含みます

総評:期待して見に行くと残念に感じると思う。インディらしさを詰め込んだそれっぽい作品にしか見えず、自分が熱くなれるシーンは皆無だった。
時々あるオマージュのシーンだけ、あー過去作でみたな〜懐かしいと言う感じ。おそらくシリーズ最終作となるだろうが、満足度は低かった。

キャスト:ハリソン・フォードの演技は素晴らしかったと思う。
でもアクションに説得力がない。顔や体型から滲み出る年齢とそれに伴うアクションシーンは、映画と考えても無理ありすぎでリアリティがなく感じた。
それ以外の人は、正直どの作品で出たっけ...ぐらいの印象。
新キャラ?の女性と子供の泥棒コンビはピッタリだったと思う。既視感強いのが残念。

構成:序盤がインディらしいアクションの連続、中盤はオマージュと過去作で見たことのあるシーンの連続、終盤は超展開と謎のメッセージ性が詰まっており、徐々にトーンダウンしたのもあまりおもしろく感じなかった点。
敵役も総じてアッサリ死にすぎで、すごく物足りない。
結果、展開が微妙で「最高に盛り上がるシーン」が存在しなかったように感じ、致命的だと思った。

ストーリー:時代背景は1969年のアポロ11号が月に着陸したころ。友人の娘がインディを騙して宝を奪い、ナチスの敵が現れて、宝を探して謎を解き、世界を旅する王道ストーリー。
最後に超展開があり時空を超えてアルキメデスに合う。なんのこっちゃ。
ストーリー全体のテーマが重い。老年を迎えたインディの言動や態度の変化は見たくなかった。説教臭く、息子の死をグチグチ自虐し、若者に怒って当たり散らす。インディが若いうちはまだ良かったが、すごくモヤモヤする。
この爽快な王道アドベンチャーシリーズにそんなのを求めてる人はいないのでは?不敵に笑ってトラブルも楽しむのがインディじゃないのか?

映像・演出:真新しさがなかった。過去作見ればいいじゃんと思った。

音楽:良かった。エンドロールの序盤にメインテーマが流れて、最後暗いBGMに変わって終わるのだけは好きじゃない。明るく終わってほしかった。

備考:インディ老けすぎや...冒険は無理な体型やろて

どこのシーン切り取ってもリアリティがないのがつまらない点だったかも。謎の解読が全て終わってるのにインディもヒロインも殺さず、何故か飛行機で連れ回すナチスの悪役って説得力ありますか?

コメディシーンは笑えるところもあったが、それにしても演出が古い。例えば裏カジノでムチを振るったら拳銃突きつけられるシーン、そら即撃たれるやろ、みたいな。
昔の作品ならインディがニヤリとして、拳銃撃つ側は高笑いして、カジノにいる人が大袈裟に驚くみたいなことをするはずだろうが、インディが全弾避けても拳銃撃った側をクローズアップするわけでもない。昔を踏襲するのか現代に合わせるのか定めて欲しい。
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