ヘムア

インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのヘムアのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

古いのに新しい最高のスペクタクル・スピード感・それにまさかのサプライズでいろんな旅に連れてってもらえた。IMAXで観れて大勝利だった。
序盤ハリソンフォードのヨボヨボの背中にショックを受け、無茶な冒険が進むにつれてどんどん若返る姿に泣けた。希望を感じる最後のワンカットまで、偉大なシリーズ映画の気持ちのいい着地だった。
おきまりのシーンやオマージュに嬉しくなって、シリーズ通して再度見返したくなった。

気の強すぎる女、勇敢で健気な少年(スリだったのをつかまえて仲間に!)、虫…
バディのヘレンが最高だった。大好きになった。

そしてマッツ、皆が好きな理由がわかった。
ありえないくらい決まっててかっこいい悪役のまぬけアクション&やられっぷり、乱れていく髪wたまらん、とにかく魅力的だった!
インディシリーズならではのやられざまグロピタゴラを期待すると物足りないかもだが、時代にあったマイルドさなのかも。
自分がナチなのに「ヒトラーに責任取らせる」という悪側の論理も深みがあってよかった。彼にも色々あったんだなあと感じて。これも「ハリウッドのおもちゃにできるナチ」から少し変わったのかも?(わからないけど)

どのアクションシーンも好きだった。特にヘレンVSマッツの車バトル!
次々出てくる乗り物のチョイスも良い。馬、トゥクトゥク、バイクVS車、オンボロボート、しょぼい飛行機…。旧くてまぬけ、インディにぴったりだ。老インディのでこぼこ一行VSカッケェ悪役の構図が最高。とにかくインディの姿がいい。

過去に進む展開はやっぱ面白いし、アルキメデスにはびっくりだったけど「人生かけて追い求めるもの」という問いがいいヒントになってた。何が残るのか、とか誰のためにここにいればいい?がせつなかった。
新体制と監督で観る前は心配してたけど「見た事ない世界に連れていってくれる」インディは健在だった。誰もが避けられない老いという旅の終着点をハリソンフォードで描き切ってくれてありがとう。

こんなじいさんが大丈夫か?→からの→知恵と経験で若い奴に負けないって典型スカっと展開が(往年のシリーズものというアドバンテージを差し引いても)各キャラクターの良さによって嫌味じゃなく観れた。
「ここも痛くない」のエロ可愛かったやりとりが、時を経て慈愛あふれるシーンになっていて愛しい。

上映イベントの思い出
・思い出の鞭とハットで登場した小澤さん、E Tフェイスへの手紙、キーホイクァンへ毎年プレゼントをしていた監督のこどもへの優しさ。
・少年時代アメリカで観て、英語もわからないのに「どこに連れてってくれるんだろう」とワクワクしてとりこになった、とのこと。
・影に注目って小澤さんが教えてくれてたのに、熱中して見逃したのでまた観たい
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