このレビューはネタバレを含みます
漫画の表現を映像に落とすのはとても難しいと思うが、あらすじを程よく尺に収まるよう整理し、かつ群像劇としての魅力を損なわない脚本だったと思う。島田戦の突然モノローグへ(最新刊で心の声で語る人いたよね…あとその台詞は一巻最初の零くんのセリフやで…!)とラストの零くんのモノローグには原作で語られていた前段がなくてちょっと唐突に感じた程度の違和感だった。ただ微妙にエピソードがはさまれるので、あれ?まだ?まだやるの??と思ってしまった部分もあった。
そんなとき、所々俳優の顔の美しさにハッとさせられ引き戻される。もともと皆さん整った顔立ちだが、そういう意味ではなく、カメラと役者の力で引き戻された場面が何度かあった。季節感・生活感のある風景や衣装も素敵だったと思う。
子役から大人まで素晴らしい役のはまり具合だったが、個人的には二階堂の暑苦しさが素晴らしかった。新人王戦の頭カチ割った話、原作ではじーんといい話だと思っていたが思わず涙。林田先生の軽妙さも◎。
後編にも期待したい。