このレビューはネタバレを含みます
『3月のライオン』イッキ見試写会に参加。
後編は、主人公・桐山零の人間としての成長に焦点が当てられていると思いました。
過去への赦し、自分を守ってくれた人々への謝意。
壁にぶつかり試行錯誤を繰り返しつつ、自分を一歩前進させる一手を見出していく零が愛おしいです。
自分の可能性を閉ざすのは、他人でも過去でもなく自分自身。
しくじったとしても、それを過去や他人のせいにせずに受け入れていけば、新たな活路を見出せる…
そんなメッセージに力づけられます。
将棋という「楔」から漸く解き放たれた零が、父親の前で零す笑顔と言葉に救いと希望を感じ、心が温かくなりました。
清々しい余韻が心地良かったです。