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3月のライオン 後編のunuboreのレビュー・感想・評価

3月のライオン 後編(2017年製作の映画)
3.9
前編鑑賞したので後編も観てきました
主人公の桐山零が人としてプロ棋士としての成長を序盤から感じとれ変わらずの不器用さの中にも芯の強さや頼もしさがはっきりしていて本作の方が話に入り込みやすく作られていました
ただ棋士としての格が上がった事で二階堂や仲間との絡みが少なかったのが少し寂しかったです

宗谷名人との勝負前夜、幸田父との電話のやり取りが一番好きでしたね シンプルで凄く胸に響き序盤なのに既に目頭が熱くなっちゃいました
それにしても前作も思ってたのですが宗谷名人を演じた加瀬亮さんが本物のプロ棋士そのものでNHKで将棋の解説してても全く違和感無いぐらいのハマりっぷり 羽生さんとのツーショットを是非見てみたい!
その他の役者さんも熱演が光り将棋の世界を通した人間模様を上手く丁寧に見せていたのですが唯一川本家の伊勢谷友介と倉科カナは親子関係というより夫婦または愛人にしか見えなかったですね(笑)

前後編と繋げて綺麗にまとまってたとは思いますが零と川本家(特にひなちゃん)との展開などもっと観たい部分がたくさんあって
ラストのタイトルテロップの時に隣の席の老夫婦が「えっ!これで終わり?」 と発した言葉に思わず共感した次第です
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