石

皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグの石のネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

結末をもってしても、みんな別に「あいつ鋼鉄ジーグだ!」とは呼ばなくね?とは思った。

爆発寸前の車から子供を助けたところはとても良かった。人命救助はヒーローの常。
ハグがキーポイントになっているのも良い。元の鋼鉄ジーグには捉えた敵を腕の締め付けで真っ二つにする「ジーグブリーカー」という技がある。主人公のエンツォ(クラウディオ・サンタマリア)は人を愛するハグを、マフィアのボス・ジンガロ(ルカ・マリネッリ)は人を殺すハグをする。
一重にエンツォの奥底にある善性からくるものだ。それを目覚めさせたのがアレッシア(イレニア・パストレッリ)。愛を思い出し、善を成す。王道の物語だ。

全編ほぼBGMが無い。最後くらい勇壮な音楽をかけてほしかったかなとは思った。

これ別に鋼鉄ジーグじゃなくても成り立つよね感はすごく感じた。それこそ磁石のパワーを操るとか、なんかそういうのあればよかったのに。

カチカチの力持ちってだけじゃイマイチ盛り上がりに欠ける。とくに終盤カチカチ同士で殴り合うからあんまり特別感ないし、追いかけっこ始まったら余計に能力意味無い感じになっちゃってる。しかもCGなのか合成素材なのかわかんないけど違和感バリバリの土煙にひび割れはどうにかならんかったのか。終わりに近づくに連れチープさを増していくのが残念だった。
石