現ローマ法王フランシスコの半生を描いた作品。
ニュースでよく見聞きする彼の人気に納得。まさに彼は人に寄り添い対話する法王だった。
ビデラ大統領による軍事独裁政権時代、大切な仲間を次々と失っていく。
それでも彼は逆らうことのできない時代の流れにギリギリのところで踠き、自分の信念を貫いていく。
暗黒時代が終わり、疲れ果てた彼は運命に導かれるように「結び目を解く聖母マリア」に出会う。
彼の結び目が解かれ、苦悩の日々から解放された瞬間、彼の涙につられ私までほろほろと泣いていた。これは一生忘れないだろうとても素晴らしいシーンだった。
お恥ずかしながらアルゼンチンの軍事政権時代について全く知らなかったため、始まってしばらくは頭にたくさん「???」が浮かんでしまい、観終わってから復習しました。
観る予定がある方は、ぜひ軽くでもアルゼンチンの歴史について予習してからをお勧めします。
庶民に愛され庶民に近い法王。
歴史についても彼の人柄からも学ぶことが多く、観てよかったと思える作品でした。
136/2017