くろきつ

愚行録のくろきつのレビュー・感想・評価

愚行録(2017年製作の映画)
4.0
一年前に起きた一家惨殺事件を調べる週刊誌記者の男の取材を通して浮かび上がる人間の嫉妬や羨望を描いたミステリーサスペンス。

週刊誌記者の男は一年前に起きた一家惨殺事件の情報を洗い直していた。被害者の周囲の人間たちに聞き込みをしていく中で男は被害者の知られざる素顔や証言者たちの本性、そして記者の男自身が抱える問題までもが浮き彫りになり始める。人間の嫌なところをこれでもかと見せつけてくる映画。妻夫木聡演じる記者の男がバスで席を譲れと大声を出されて譲ったあとで足が悪い人のふりをするというクズ行為から始まる。そこから証言者たちは人のことをペラペラと好き勝手言いたい放題。証言者たちの話の方も中々胸糞悪い話が多いのだけれど記者の男の話も中々強烈だった。確実に嫌な気分になる映画だから心に余裕があるときに観るのをおすすめ。人間関係に悩んでるときに観たら大変なことになる。
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