ShimaD

愚行録のShimaDのレビュー・感想・評価

愚行録(2017年製作の映画)
2.5
食後の感想を書こうと思ったら、お皿がぐちゃぐちゃになっていて(食べにくいケーキを選んでしまった…)というような複雑な気持ちになりました(ಠ﹏ఠ)
 
・小出恵介ら一家惨殺事件の犯人を追うミステリー
・妻夫木&満島兄妹の家庭に潜むサスペンス
これらの生地のあいだに
・妻夫木の取材の過程で露見する関係者たちの愚行
というクリームを挟んだ「愚行のミルフィーユ」といったイメージ。
 
観る前からミステリーと“人間の本性”(愚行)のどちらに焦点を当てているのかわかりにくかったこともあり、微妙なテンションで観てしまったんですよね。
予告編では「仕掛けられた3度の衝撃」とあるのでミステリーに期待したものの、終盤まではほとんどが愚行エピソードばかりなので、人間ってやだわぁ( •᷄ὤ•᷅)と凹みつつちょっと退屈だなぁなんて思って。
どうしたって比べてしまうのが『何者』ですが、同じ衝撃を味わうにしても本作はそこに持っていくまでが『何者』に劣っているように感じてしまいました。
 
妻夫木&満島兄妹の演技は大変よろしゅうございましたよ。
あと臼田あさ美演じる宮村淳子が妙に心に残りましたね。
「ちょっとは自分で考えようよ!」と今も昔も言っていて、性格がわかりやすく表現されてたり。反面教師にしよう…( ー̀дー́ )
 
終盤に限って言えば息を呑んで見守りましたし、結末はある程度予想通りだったにせよ、愚行エピソードにかき乱されて(もしかして…)(いやまさか…)というドキドキを味わえたことは満足です。
ミステリー要素に限ればかなり好みの設定&結末かなーとは思ったものの…
ノイズって言ってしまうと本末転倒ですが、愚行エピソードがありがちな割にクドいから、バランスの好みの問題なんだと思います。なので点数的には伸び悩み、でした。
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