もとまち

めぞん一刻 完結篇のもとまちのレビュー・感想・評価

めぞん一刻 完結篇(1988年製作の映画)
3.7
ええやん。「結婚二日前」という原作の空白に巧くつけ込み、狭い一部屋の中へキャラクターをギュウギュウ押し込んで『あの日に帰りたい』と似たような湿っぽい修羅場話をやってる。絵柄も劇画タッチの生々しい肉付けで、作り手の狙いが実に分かり易い。だけんど夜から朝への時間経過が場をなだらかにリセットさせ、一刻館ある日のひとコマとしてさらりと話を纏めてんのが丁寧で良い。だらついたテンポの語りも、みんなで酒飲んでたら夜が明けちゃった時の感覚を正確に表現するため。六十分の綺麗な一夜モノ。なんたって八神がずっとバチバチしてて最高でんな。もう一挙一動が可愛すぎる。べー! 
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