悠

彼らが本気で編むときは、の悠のレビュー・感想・評価

彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)
4.0
トランスジェンダーで悩む話かと思ったけど、それだけじゃなくて、母と娘の話でもあった。

凛子さんの中学の回想がよかったな。母親として、娘だと認め、なるべく叶えてあげようという姿勢が。
子供的にそれが、どんなに安心することか。

そこが観えてとてもよかった。

ただ、比較として、現実として描かれてるカイくんの方の母と子の関係は観てて辛くもあった。

同時に気持ち悪くもあった。
そういうもんだと認めねーのってなんかな、変だと感じた。

でも、現実はこうなんだろうなぁと考えると世知辛いな。

個人的に、邦画でLGBTを取り上げたのが凄いと思う。
そういうのに閉鎖的な日本で、こういう映画が作られたのが凄いよ。挑戦だよ。
しかも、配役も!
言い方はアレだけど、生田斗真くんという天下のジャニーズを入れた事によって、普段、こういう問題に疎い人たちも客として呼べるかもしれんからな。
配役もすげえ挑戦だと思う。

そういうキッカケでもいいから、多くの人にこの映画を観て欲しいな。

それで、少しでもそういう人たちが過ごしやすい世の中になっていけばいいな。
悠