すず

彼らが本気で編むときは、のすずのレビュー・感想・評価

彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)
4.0
心の浄化
*~*~*~*~*~*~*~**~*~*~*~*~*~*~*
トランスジェンダーのリンコ(生田斗真)、その彼氏マキオ、マキオの姪っ子で育児放棄されたトモ。この3人を軸にLGBTと家族の在り方を描く。
りりィさんの遺作。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-**-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
まず冒頭。
トモがコンビニのおにぎりを食べるところから始まる🍙。
丁寧に時間をかけて進むシーンにこれはテンポがゆっくりで台詞ではなく表情で魅せる映画だと感じた。

パリッ。

コンビニのおにぎりなのに美味しそう(๑´ڡ`๑)

トランスジェンダーへの理解。
病院でマキオが怒るシーンを観て、本当に良き理解者であると同時に他の人(私含め)は苦痛を全く理解できていないことを知る。

愛に飢えたトモ。
このトモに幾度か泣かされた。
期待しては裏切られ。
でも、ママが恋しい。
ハンカチがポイント。

小道具がどれも効いている。
タイトルにもある編み物。
編むことも重要だが、リンコは編むものも重要。

リンコが作る手料理。キャラ弁✨
他にも、糸電話、ゲーム、ハンカチ。

こんなにも穏やかな気持ちで観れるとは。

トゲトゲしていた心
イライラしていた心
ムカついていた心
疲れていた心
悲しい気持ちだった心

この心たちが全て浄化され、心が平らになった気分だった。映画館で観ているということを忘れかけました。これずっと観てられる。私の心の安定剤💊


心が疲れた時にまた観たい。
すず

すず