オクジャは人間の生活のため、ビジネスのために食用として作り出された豚ではあるけど、とても知性があって人に懐いていてとても愛くるしい。愛らしい性格と得体のしれないボテっとした体格に癒されながらファンタジーを見ている気持ちでいたら、一気に現実を突きつけられた。死を目の前にしたときの動物の鳴き声ってすごい頭に残る。
愛らしいオクジャも家畜として育てられた豚なんだ、そしてこの世の中で家畜として育てられて、普段口にしてるあらゆる豚さんたちもオクジャと一緒なんだ。
この作品の中には人間の心に寄り添ったファンタジー要素もありつつ、希望や理想の裏側にある目をそむけてはいけない現実もしっかりと存在していた。
