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ティエリー・トグルドーの憂鬱のsashaiceのレビュー・感想・評価

3.9
元ハイスペックエンジニアなのに全然職が見つからないおじさんの話。社会って冷酷非道で嘲笑的。。まさにケンローチが描きそうなリアルしかない、"ある誰かの"超社会派闇鬱映画でした。この歳でちゃんとした役職についてたのに面接でもエントリーシートのダメ出しされるわ、年齢を引き合いに出して小馬鹿にされるわでストレス値が計り知れないくらい伝わってきて辛い。面接で"採用される確率はかなり低い。ゼロではないです。"って言われるの辛いな、、今までの時間なんだったんだろってなる。実際企業側も扱いづらいんだろうな、、ある程度元職でいい給料もらってて、ちょっとプライド高めの頑固オヤジに映ってしまうと。あれでもだいぶ妥協して抑えてるほうだと思うけど、どこの国でもどんな人にでも起こりうる憂鬱な人生の縮図って感じでした。正直就職活動うまくいかないとダンスしてても楽しくなさそうだったな。。通りでキレがないはずだ。。中盤からようやくスーパーの警備員に就職した主人公から他の人の人生にピントがずれて行って面白かった。
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