横須賀アット

マンチェスター・バイ・ザ・シーの横須賀アットのレビュー・感想・評価

3.5
見終わった後に胸に残るジトッとした感覚。

ケイシーアフレック演じるリーの物悲しさ、視線、誰とも関わろうとしない見えない壁。本当に奥底にある闇を体現している。

ああ、心が壊れるってこう言うことなんだな。

ゆったりとした映画時間はハリウッドと言うよりも、ヨーロッパ的なフィルノワールな感覚は、リーの進むことの出来ない心のようで音楽も彼の心を反映している。

そんな彼だけど、甥っ子との関係はどこか自分を見つめ直すひとつの鍵と成るような、ラストの彼が取った結論は彼なりの一歩なのではないでしょうか。