sally

マンチェスター・バイ・ザ・シーのsallyのレビュー・感想・評価

4.7
賛否両論あると思う作品ですが、私的には大変に良かったです。まず、タイトルにあるマンチェスターに行きたくなる位、絵の綺麗な撮り方で、撮影が大変に素晴らしい。また映画の方もミディアムテンポで進むのですが、そのミディアムテンポの中に私的によいリズムが流れていて内容に引き込まれました。
人間ドラマとして大変に良く出来ていました。
ま、主人公にある意味共感出来ると本作品の良さを感じてしまうのかもしれません。
上手く行っていない自分、自分は不運だと思っている自分、自分が嫌になる事、人の一生ってそう劇的に出来ていないし、皆何かを背負って生きている。
私自身、丁度、辛い時期でもあるので、大変に共感するとともに、また頑張ねばと思わせてくれる作品でした。
ケイシー・アフレックの凄味のある演技に圧倒されます。
ケイシー・アフレックって現在のロバート・デ・ニーロ・・・ダスティン・ホフマンと言った具合かな、とにかく主演男優賞を取ったのは納得かな、作品賞は「ライオン」が良かったけれど、本作品が取っても私的には納得かな、また、ケイシー・アフレック自身も良かったけれど、子役のルーカス・ヘッジズも脇としてよく、彼がいなければ、ケイシー・アフレックの演技を更に上げる事は出来なかったかもね、私的には、本当に気持ちのいい映画でした。
本作品を見て、「パリ・テキサス」を思い出したのは俺だけかな・・・
なんか「パリ・テキサス」に繋がるモノを感じました。
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