ShinichiAndo

マンチェスター・バイ・ザ・シーのShinichiAndoのレビュー・感想・評価

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人生で取り返しのつかないことが起こったとき、どれだけ自分を責めても決して自分自身を許すことはできないから、人は他人を責めるだけでなく、誰かに許しを請うたり、あるいは誰かを許したりするのかもしれない。たとえ、許されないと分かっていても。

決して派手な物語、難しそうな役ではないのに、アカデミー賞脚本賞&主演男優賞を獲ったのが不思議だったんですが、まさに百聞は一見にしかず。脚本&キャストがとにかく絶妙で、さらに助演賞にノミネートされたルーカス・ヘッジスとのシーンは、距離感の描き方が冒頭からラストシーンまで本当に素晴らしかった。

そして、ミシェル・ウィリアムズが出てくるだけで、「ブルーバレンタイン」を思い出して胸が苦しくなるのですが、本作の役柄はさらに悲痛な気持ちになりました。だけど、「ブルーバレンタイン」もそうだったように、幸せな頃のシーンでは抜群にチャーミングなんですよね…。
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