ユタカ

マンチェスター・バイ・ザ・シーのユタカのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

観ているときは中盤で少し飽きたのに、今になって好きなところばかり次々と思い出す。
あれだけ周到に準備したお兄さんが彼に託したのだから、甥っ子の面倒だってただの厄介ごとなんかじゃない。心を壊して人生を棄権してしまった「あの、リー」(辛い事件とその後の暮らしぶりを知る町の人間は主人公・リーをそう呼ぶ)を必要としてくれる人、心配しなくちゃいけない存在は、過去を向いたまま一歩も進めずにいる彼にとっても生きる糧になる。リーの未来にほのかな明かりが灯ったラストがしみじみと良かった。
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