アメリカの象徴といえる映画だった。国家の成立など歴史を考えれば、主人公の生き方もまた正当なのだと思う。しかし、社会の中での譲歩や婉曲表現の多い日本の視点からすれば気分が悪くなった人も少なくないはずだ。
自分で目標を調整し、幸せを手に入れる人もいれば、無いものを求めずに手許から幸せを見出そうとする人もいる。本作の主人公のように向上心、野心を第一に山を登り続ける人もいる。
主観的な自由を盾に他人に対する自由侵害は悪だと思うが、全てに対する自由を突き進める場所がアメリカのだと思う。ただ、主観的な自由なのか客観的な自由なのかで意味は変わる。
