佳子

ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命の佳子のレビュー・感想・評価

3.8
物語の前半が、ワルシャワ版「かわいそうなぞう」
戦争が起きると、動物園の動物達には残酷な末路が待っている。

爆撃され檻から逃げた動物達は容赦なく銃殺される。

もう、それだけで辛くてしょうがないのにその上後半はユダヤ人達への同じような容赦ない殺戮が描写される。 

「私達の為に 祈ってくれ」

コルチャック先生が汽車に乗るシーンに涙が止まらない。
孤児院の200人の子供達が、誰一人助からなかった史実を知っているから。

どんな状況でも、人を救う為に闘うことのできる人間の気高さ。
私が2人と同じ立場だったとしたら、同じことはきっとできない。

でも、せめて平和な世界に生きている今、正しいことをしたいと思う。

2021-44
佳子

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