☆何をどう愛して生きるのかという、人生をかけたテーマを、イタリアらしさ全開に仕上げたシックで情熱的な映画。
☆ストーリー最大の秘密を、最後まで言葉にせず、暗示的なシーンで終わらせる粋な演出。
☆同性愛がひとつの大きなテーマだが、生々しさがゼロで満たされない感情にのみ焦点を当てている品のよさが素晴らしい。
☆ラストのダンスシーンは、これを観るために今までの時間が使われたのか、、というくらい、そこにある愛の深さや広さに胸をつかまれる。
☆音楽がイタリアンバラードだけど、熱すぎず緩やかな落ち着いた旋律で、お洒落な雰囲気が心地よい。
☆主人公はじめ、登場人物は「悲しい目」をもっている人が多かった。目で語る芝居は表現力があり、切なさが渦を巻いて物語全体に広がっているようだった。
☆特に女性のファッションスタイルが洗練されていて見所。身体にフィットしたセクシーさと上品さを兼ね備えた洋服で、仕立ても細やかで美しい。お国柄がよく出ている。
☆終盤にかけての展開やロケーション、音楽の組み合わせが、傑作ニューシネマパラダイスを思い起こさせる。
