ウインド・リバーのちきのネタバレレビュー・内容・結末

アベンジャーズ俳優2人が主演ではあるものの物語は超重め。
気温が−30度にも達する過酷な環境で起きた強姦殺人を追う物語。

まず、死因が冷気を吸い込んで肺胞が破裂、肺に血がたまった状態で凍り窒息死というのがあまりにもキツイ。
しかも、そんな超極寒の中を裸足で10キロも走ったというのももう辛すぎて胸痛くなりました。
大切な人を失った周囲の人物たちの心情描写も容赦がなく心が沈みましたね。
「とことん悲しめ」っていうセリフも重かった…

そして、この事件の真相が超しょうもない動機で行われたというのが最高に胸糞。
特に理由もなく酔った勢いの犯行というのはやり切れなかったですね。
最後コリーによって復讐は果たされたものの、全く気持ちは晴れませんでした。

インディアンと白人の間の溝や閉鎖的な田舎の息詰まる感じ。
この世界にはこんなに過酷なところがあるのかと、気付かされるような作品でした。