ウインド・リバーのネタバレレビュー・内容・結末

ウインド・リバー2017年製作の映画)

Wind River

上映日:2018年07月27日

製作国:

上映時間:111分

3.9

あらすじ

「ウインド・リバー」に投稿されたネタバレ・内容・結末

これが実話を元にしてるって言うのがショックだった
映画では犯人は見つかってたけど実際は未解決のまま終わる事件もあるし、こんな酷い事件が起きてることやネイティブアメリカンの現状について知って悲しかった
かなり面白かった。
閉鎖的な環境においての殺害事件。そして隠蔽。途中撃ち合いになるシーンも非常にスリルがあったし、ラスト元凶となった奴らを全員裁くシーンもたまらない。
ネイティブアメリカンが住まう雪と静寂しかないウインドリバー。

先住民族である元妻と息子への養育費のため転職活動を考える狩人のコリー(ジェレミーレナー)は偶然見つけたネイティブアメリカンの若い女性(のちに亡くなった娘の親友であることがわかる)の亡骸を見つけたことで派遣されたFBI捜査官のジェーン(エリザベスオルセン)とともに事件を調査することになる。

派手さは無いが渋く上質なハードボイルド・クライムサスペンス。

今作では過去に娘を亡くした苦悩を抱えた哀愁漂う男を淡々と演じていた。
口数多いわけでは無いが一言一言に重みがあった。

ジェレミーレナーの代表作に推したい。

機能不全に陥っている管轄する地元警察のBIA(インディアン部族警察)、それに伴い、ネイティブアメリカンの失踪者の統計が存在しない。
また殺人事件であっても検死結果が他殺でなければ出動できないFBI、掘削場の作業員が簡単に武装できる銃社会、何より人種部族間の歴史等さまざまな社会問題を孕んでいる。

今のアメリカに公然と批判をぶつけることができた監督、恐るべし。


また余談だが殺された女性の交際相手にTWDのシェーンでお馴染みのジョン・バーンサルが起用されている。
メインキャストはアベンジャーズの2人で、全く違う映画で演じているのがなんだか不思議だなと思いつつ見ていくうちに役に違和感を感じなくなったので俳優さんてすげーとおもいました。内容は、難しく設定についても詳しく知らなかったのですっごく頭を使いました。ただ、実話らしいのですが事件の真相が悲しすぎて、こんな事が本当に何件も闇に葬られているのか、とその現状が恐怖でした。
雪に覆われる世界
インディアンコミュニティという世界
肌の色が違う事に意味がある世界
FBIの職責に与えられた世界


登場人物の全員が自分の置かれている状態に諦念であったり怒りや窒息感を抱いている状態のこのお話し。

人がぽろぽろいなくなっても社会問題にならないのは、それが大人だからなのか、女性だからなのか、それとも白人でないからなのか。
映画をずっと見てきて白い世界の冷たさを知った観客には、再度示された「彼女が10キロを逃げ続けて息絶えた」という言葉が、より現実味を帯びて伝わったように思う。
寒さと苦しさと恐ろしさの中で、雪に足を取られ、真っ暗な場所を10キロ……

人が人として扱われる為には何がどう変わることが必要なのか。
個人の精神論の話ではない。
この作品の主旨は、制度に抑圧された人間の行為から見る社会制度の杜撰さにある。
それを考えさせられる映画だった。
印象的なパッケージだけど、なんとなく頭を使いそうで見てなかった映画。
冒頭に実話を基にしたと字幕が出るので気を引き締めて鑑賞。
結果、見てよかった。
まさかアメリカ先住民に対する差別をテーマにした映画とは思わなかった。

どの程度事実に即して制作されているか知らないけれど、実際に起こった事件とは思えないくらい悪質で気分が悪くなる。
犯人を突き止められたのはまさに二人の執念の賜物。
大切な人を理不尽な目に遭って失った人(特に娘を失った父)の想いに寄り添おうとする映画であると同時に、多くの人にアメリカ先住民の歴史や現状を知るきっかけを与えてくれる希少な映画。
真の男が真の裁きをもたらす、されど苦しみは絶えることなく続く。
後半の緊張感がすごい。
もう一度見たいくらい引き込まれる作品だったけど、女として見るのがすごく辛くなるから見られない。
これが実話に基づく話だってのもすごく悲しい。
【銀世界サスペンス】
ナタリーの死因・犯人を追求する物語後半はハラハラしたけどスカッとしたなぁ。まさに「目には目を、歯には歯を」。
ラストシーンは色々考えさせられるし感動した。
ネィティブアメリカン女性の失踪者という実話を元にした作品であるということで、作品の中には色々考えがいのある要素がありそう。(まだ見終わったばかり)
子供を想う親の愛情、愛する人を守る愛情、自然と動物、雪と氷だけが続く土地。
食べられた鹿は運が無かったのではない、弱かったのだ。(だから、強くなくてはならない)

10kmも歩き続けた彼女は力強く、敬意すら覚える人物だった。

残された母親と父親。残された兄、弟。守ろうとした恋人。父親と父親。インディアン、ネイティブアメリカン。

凍える自然を舞台とした、クライムサスペンスと家族の愛情。
ただただ茫漠とした雪の中。人々に起こった全ての事は、自然に抗えない姿が表れたものだったと感じる。

父親が、残された弟に、身を守る術と生きる術を教えたいと思う一方、姉のことは教えまいとする姿が辛い。
ラストの父親2人の姿。全編を通して音楽も素晴らしかった。
観てよかった。
>|